結婚式場は夫の父親の幼馴染が勤めているホテルに決まりました。私たちの自宅から高速で2時間半ほどかかる場所にあります。打ち合わせがうまく進むか不安を抱えていましたが、両家のゴタゴタも発生していくのです。
夫側と妻側、ご祝儀の金額差
結婚費用の両家での負担額などは、地域差や価値観もあるとは思っていましたが、私たちの場合はその差が顕著でした。親族だけでの結婚式だったのですが、私側は両親共に6人兄弟。私としても招待したい親族が多くいました。一方夫側は両親共に2人兄弟。親族は多くはありませんでしたが、親戚のことを指すのかよく分からない“マキ”という関係性の人々がいて、冠婚葬祭時は彼らを必ず招待すると共に、彼らが様々なお手伝いをするという風習になっているようでした。そして“マキ”の人々が負担するご祝儀や香典の金額は1万円と決まっていると言うのです。これを聞いた私も両親も大変驚きました。
「1万円て何よそれ、安すぎるでしょ…」
私としては招待客に何よりも楽しんでもらいたかったのですが、夫側にはそのような気持ちはないようでした。私の両親としては娘に恥ずかしい思いをさせたくないという思いもあったようです。私側の親族は冠婚葬祭時は割と多めにご祝儀を下さる場合が多く、夫側の招待客に合わせたおもてなしでは、とてもじゃないけど恥ずかしくて招待できないと思いました。また招待客に喜んでもらうためのお料理、引き出物、宿泊場所、交通手配など、私たちが負担する費用のうち、ご祝儀で賄う部分も多くあると思います。私側の親族が下さるご祝儀は高額となりますが、夫側のご祝儀はかなり少額となります。ですが夫側はご祝儀で賄えなかった費用については折半でと申し出てきたのです。これに私の両親は怒り心頭することになるのです。
怒り心頭、結婚式費用で夫側と揉める
結婚式場で両家の話し合いの場が設けられました。夫の父親の幼馴染である式場のスタッフの方が同席し、その方がその場を仕切るような形でした。夫の父親が、
「ご祝儀で賄えなかった分の費用を両家で折半しましょう」
とニコニコと何食わぬ顔で提案してきたのです。私の両親はいら立ちを隠せない様子でした。夫側は自分達の支払いを減らしたいが為に、私側にも負担しろと言っているようなものでした。私には姉がおり、姉の結婚式費用は全て夫側が負担してくれていました。姉の義両親とは違って、私を大切にしてくれていないとも感じたようです。私の両親が、
「その提案は私たちに失礼じゃないですか」
という趣旨の話をしました。すると夫側は言葉を詰まらせます。その場を取り繕うかのように、幼馴染のスタッフの方が話を始めました。
「だいたいご両家で折半ということが多いかと思います」
「とはいえ、どうして私たちがそちら側の招待客の分まで負担しなくてはならないんですか。こちらは嫁側ですよ、新郎側が多く負担するなら分かりますが、理解出来ません。この子の姉の時は旦那さん側が全て負担してくれていたんですよ」
「そのような場合もあるかと思います。それでは、新郎側の招待客についての費用は新郎側が、新婦側の招待客についての費用は新婦側が負担するということでいかがでしょうか」
「それならいいですよ」
「分かりました。そうしましょう」
「その他の費用については、どのようにされますか」
「それは私達が支払います」
このようなやり取りがあり、終始険悪ムードではありましたが、話し合いが終わりました。この時私はもう結婚を取り止めたいと思いました。今思えばこの時止めておけば良かったのかもしれません。これは序章に過ぎないのですから…

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